婚活~結婚

結納の種類とかかる費用の分担はどちら?

婚約が調えば結納となります。結納は地方によってしきたりや手順も違いかかる費用も差があります。結納を交わす両家の手順とマナーについてまとめています。

Contents

結納品の種類

結納のときに両家で取りかわす(または贈る)結納品とは、いろいろな縁起物を集めたものです。関東では、次の9品目を白木の台にのせたものを正式な結納品としています。

関東の結納9品目

  1. 金包(金宝包):きんぽうつつみ
  2. 長熨斗:ながのし
  3. 友白髪(友志良賀):ともしらが
  4. 末広:すえひろ
  5. 寿留女:するめ
  6. 子生婦:こんぶ
  7. 勝男武士:かつおぶし
  8. 家内喜多留(柳樽):やなぎたる
  9. 目録

結納品は地域によって異なり、関東よりも中部、関西以西のほうが内容は豪華になっています。結納関西では、熨斗、末広、小袖料、家内喜多留料、松魚料の5品が基本ですが、翁人形や小槌などをそえて最終的には15品目くらいにする場合もすくなくありません。
ひとつずつ別の台にのせて飾りつけを施すので、かなり豪華な印象です。

東海では7品目を基本に、呉服細工の鯛や宝船などを添え、それぞれを別の台にのせます。
九州では基本が9、11または13品目。
どちらもかなりの豪華さです。

結納品の品目数

結納の品目数は地方によって異なります。

関東では9品目が正式とされ、全部を一緒に白木の台にのせる「一台飾り」が一般的です。
しかし最近では、略式の7品目、5品目ですますカップルも増えています。
関西では熨斗、末広、小袖料、家内喜多留料、松魚料の5品目を基本に、両家の意向でその他の品目を加え、15品目くらいまでの間で調整します。
東海は基本が7品目、九州は9、11または13品目ですが、どちらも関西同様、その他の品目を加える場合が少なくありません。

東海以西では1品目ずつ別々の台にのせる形が正式ですが、飾るスペースの都合もあり、最近では何品をまとめてひとつの台にのせたものも人気です。

結納品の品目数は必ず奇数にする

結納結納の品目数は「決して2つに別れない」という理由から、必ず奇数にします。

結納品を男性側から女性側とでとりかわす(交換する)関東の場合、結納品の品目はどちらも同じになるように、あらかじめ双方で相談して決めておきます。
ただし、男性側が9品目で女性側が7品目というように、女性側が品目数をおさえる場合もあります。

東海以西では、結納品を双方で取り交わさず、男性側が女性側に結納品を贈り、女性側は男性側に「結納品を確かに受け取りました」という意味の受書と、長熨斗、末広を渡すのが一般的です。

地方によっては、結納時に男性側が女性の家族に、目録を添えておみやげを持参する習慣があります。

双方の地方の習慣を調べ、どちらのしきたりに合わせるか、どのような形で行なうかを両家で話し合って、品目数の調整をするようにしましょう。

結納品の値段はどれくらい?

結納品は飾りのつくりや大きさ、水引の豪華さなどで値段に差が出ます。
宝船や翁人形の有無などによっても値段は異なりますが、関東地方の9品目一台飾りで2~3万円程度がふつう。
関西と東海では最低でも5万~10万円が一般的な値段のようです。
品目数が多い九州地方では、10万円前後が一般的な目安だとか。
東海以西では、しっかりそろえると40万円ほどにもなるそうです。
自分たちの予算を考慮して選ぶ必要があります。

簡略化した結納品の内容は

関東の結納品3品目とは、目録、長熨斗、金包のこと。
5品目の場合は、それに友白髪と末広が、7品目ではさらに寿留女と子生婦が加わります。

結納品の品目数の決め方

両家が住んでいる地方の習慣、家の考えかたなどに則り、予算も考慮して決めます。
ただ、しきたりにこだわる人がいたり、あとになって「家庭が円満でないのは○○を省略したせいかしら」などと悩みやすい性格の人は、一通りそれえたほうが無難です。
同じ予算で、豪華な結納飾りを品数少なくそろえるか、結納飾りのグレードを多少下げても全品目そろえるかは、カップルの考えかた次第でかまいません。

地方のしきたりはどこで知る?

大きな百貨店には、各地方の結納品がそろっています。
ない場合でも、結納品を扱っているコーナーで相談すれば、支社に問い合わせて、しきたりをおしえてくれます。
全国チェーンのホテルや式場なら、そのネットワークをいかして、各地方のしきたりを調べてくれるのがふつうです。

また、地元のしきたりに則っておこないたいならば、近くの結納専門店にいくと、細かいしきたりも教えてくれるはずです。
結納に必要な書類も地方によって書式が違うので、注意が必要です。

結納品の購入費

結納品は通常、相手に贈る分をそれぞれが購入します。
結納男性側が女性側に贈り、女性側が贈らない場合は、男性側だけが購入し、費用も負担します。
女性側は受書は結納品にセットになっていることが多いので、その費用をどうするか、双方で相談します。

筆耕料を含めても、さほど大きな額にはならないので、男性側がまとめて負担することが多いようです。
また関西などで「受書セット)と呼ばれる、受書・長熨斗・末広の3点セットを女性が用意する場合は、それのみを女性側が購入するケースが多いようです。

しかしそれも、各家の考えかた次第なので、両家が納得していれば、支払いはどのような形にしてもかまいません。

男女双方で結納品を贈り合う(取りかわす)場合は個々に買うのでなく、一緒に同じものを買うようにします。
この場合、その金額を半分ずつ負担するのがふつうです。

両家折半とは

両家折半といっても、必ずしも半々に支払うわけではありません。
たとえば男性側の出席者が本人と父親の計2名、女性側の出席者が本人と両親の計3名といったケースでは、半々でなく支払う場合もあります。
飲食費用は人数分ずつ負担し、仲人の分は折半にするなど、臨機応変に対応し、両家納得のいく形で支払うことも。
地方の習慣もさまざまですから、まずは双方でよく相談し、不公平感の残らないように配分しましょう。

結納金の金額

結納のマナー特に決まりはなく、男性の月収の2~3ヶ月分かボーナス1回分くらいが妥当といわれてきましたが、最近は100万円というのが基本的なラインのようです。

婚約指輪金額的には、100万円、200万円といった切りのいい金額以外は、50万円、70万円など、10万の暗いが奇数になるように設定することが多いようです。

婚約指輪を含めて結納金の金額を設定する人もいます。
たとえば予算70万円なら、結納金30万円プラス40万円の指輪といった具合です。

男性側から女性側へ結納品と結納金の両方を用意した人の割合は、東京近郊で約7割、東海地方で約8割強、関西と九州では9割近くにのぼっています。

結納金と結納返し

結納金というのは、結納時に男性側が女性側に贈るお金のこと。
新札で用意しましょう。
一般的には「御帯料」と呼びますが、地方によって「御帯地料」「小袖料」「御結納料」など呼びかたもさまざまです。

結納結納返しというのは、女性側が、男性から贈られた結納金の半額(関西では通常1割)を包んで返す習慣です。
「半返し」と呼ばれたりもします。
最近は半額ではなく10万円前後を「御袴料」として包み、形式をととのえるケースも増えています。

関東では、結納金の額にはあまりこだわりませんが、関西では、結納金の額をそれなりに重んじる傾向があります。
以前は、関西には半返しの習慣はごくわずかでしたが、最近は男性側から結納金を200万円を贈って女性側が100万円を返し、「結納金は200万円」とすることもあるようです。

関東では半返しの習慣は徐々に減り、かわりに記念になる品物(時計やスーツなど)を贈る人も多いようです。結納金そのものを取りかわさないカップルも少しずつですが、増えてきています。

結納金の額はどれくらい?

東京近郊で50万~70万円、親の援助がえられれば100万円。
関西では一般的には100万円で、200万円包む人も少なくありません。
結納金の平均金額は、多い順に関西、東海、九州、関東となっており、関西では平均が100万円を超えています。

結納金のしきたり

地方によって、しきたりが異なりますのご注意

結納金は男性側が女性側に贈るものなので、通常は男性側のしきたりに合わせます。
しかし、女性側がしきたりにうるさい地方の出身であれば、そちらに合わせるほうが親切です。

どの地方のしきたりに合わせるかで、呼び方や金額、結納返しの有無などが決まります。

女性側が結納返しでお金を包むなら、その額を上乗せした額を男性側が結納金として包むことになりますし、結納返しを省略するなら、その分は計算に入れずに結納金を包むことになります。
両家で細かく打ち合わせましょう。

結納時の目録と受書

結納返し結納品には目録をつけて贈り、受け取った側は受書を渡します。(両家が一堂に会し結納返しも行なう場合、受書は省略することがあります)。

目録とは、当日贈る結納品を箇条書きにして、結納品に添えて渡すものです。
受書とは、目録どおりの結納品を確かに受け取りました、という証に渡すものです。

目録と受書の用紙は市販されており、たいていは結納品一式にセットされています。
品物などはすでに印刷されていて、一部分だけを記入すればいいようになっています。
自分で記入しても、結納品を購入した店などで筆耕を依頼してもかまいません。

目録と受書の書式は地方によって異なります。
また、書類はたいてい金包(金宝包)の部分が空欄になっていますが、その呼びかたもちほうによってさまざまです。
さらに表記が違う(たとえば東海では結美和と書くが、九州では優美和と書くなど)こともあるので、きちんと確認をします。

名前の部分も、

  • 自分と愛との名前を書く
  • 自分の父親と相手の父親を書く
  • 「○○家様」と書く

 日付の部分も、

  • 年月日を書く
  • 日付は「吉日」にする

など、地方や家の考えかた次第で細かく相違が出てきます。結納品を購入する際に、その地方のしきたりをよく確認し、担当者に相談しながら両家の意向もくんで、細かい部分まできちんと決めるように心がけましょう。

目録や受書の記入を依頼すると費用が掛かる

目録と受書の筆耕を依頼すると、筆耕料は10000円から20000円程度かかるのが一般的です。
なお、本人名を記入する地方の場合、本人の署名部分は自分で書き込むようにすることをおすすめします。
署名をすると、気分が引き締まり、婚約する責任を感じることができます。

書類に関して気をつけること

目録や受書には、結納品にセットでつてくる用紙を利用したほうがいいでしょう。
どの地方の習慣に合わせるかによって、書類の書式は変わってきます。
空欄になっている部分については

  • 金包(金宝包)の呼び方とその表記(記入のしかた)の統一
  • 自分と相手の名前の書きかたの統一(本人名か、双方の父親名か、両家名か)
  • 日付の書きかたの統一などをはかるようにします。
自分で書く場合

すべて自分で書く場合は書式を参考に。一部を記入する場合は、印刷部分と差が出ないように。墨をなるべく濃くして、楷書でていねいに書きます(文字に自信があって、印刷部分が行書の場合は、行書でも可)

目録のかきかたはまちまち

婚約記念品を目録の最後に「指輪付」「時計付」などの形で記入したり、結納金はなしの場合は、金包を記入する部分に「指輪 一環」などと書く場合も。
また一部の地方では、女性の家族全員に手みやげを持参し、その内容を目録に書く場合も。
心配な場合は、結納品(用紙)を購入する店や、地方のしきたりに詳しい人に相談してみましょう。

結納の席次を決める

結納の席次席次については、当日、仲人、あるいは(ホテルや料亭といった場所を利用する場合は)会場の人が指示をしてくれることがほとんどなので、それほど神経質になることはありません。

席次の基本は、上座から本人・父親・母親の順となります(本人がいちばん下座に座る地方もあります)。

往復型の場合は、仲人夫妻と当事者が向かい合って座ります。

両家が一同に会す場合は、床の間または飾り台(結納飾りや受書を置く台)に向かって右側に男性側、左側に女性側が座ります。
上座から本人どうし、父親どうし、母親どうしが向かい合う形になります(地方によって、本人がいちばん下座の場合もあります)。
男性が婿養子に入る場合は、左右が逆になります。

これまでは、仲人はもっとも下座に座っていましたが、最近は上座を用意するのが一般的です(地方により異なるので確認を)。
仲人は目上の方ですし、こちらから役目をお願いしている立場の方でもあります。
その点から考えても上座に座っていただくのが自然ですし、結納品を運んでいただくという、仲人の役目の内容を考えても、結納品に近い上座のほうが都合がいいからです。

ただし仲人宅で結納を行なう場合は、仲人が下座というのが一般的です。

結納時の服装マナー

以前は「結納は結婚式に準じる大切な儀式」ということで、出席者の服装は準礼装にするのがふつうでした。
しかし、近年は略礼装あるいは平服で行なう場合も少なくありません。
出席者全員(両家の両親と仲人、本人どうし)の服装のバランスがとれていて同格であれば、問題はありません。
事前に両家で相談し、仲人を立てる場合は、仲人にも服装について連絡します。

ただし仲人を立てている場合は、仲人夫妻の考えかたを重視して服装を決めるほうが無難です。
仲人が格式を重んじる人であれば、相応の格の服装で望むようにします。

仲人の意向を確認した服装にするのが基本

女性本人は、和装ならば振り袖や訪問着になりますが、着慣れない人には食事中のたもとのあしらいなのが難しいので、注意が必要です。

洋装なら、あらたまって行なう場合はアフタヌーンドレス、夕方以降(通常、結納は早い時間がのぞましいのですが)ならばセミイブニングドレスやカクテルドレス、平服の場合はスーツやワンピースにします。
男性本人はブラックスーツかダークスーツを着用します。

双方の父親は、スーツどうし、あるいは礼服どうしになるよう気をつけます。
双方の母親は、必ずしも和装どうし、洋装どうしというふうにそろえる必要はありません。
しかし、気にする人もいるので、当日どんな服を着るつもりか、あらかじめ情報を交換して相談しておくことをおすすめします。

両家の顔合わせのみの場合の服装

結納は行なわずに、両家の顔合わせの食事会だけを行なうといった場合でも、結納に準じた服装を心掛けます。
利用する会場(レストランなど)の雰囲気や格に合わせて、衣装を選ぶといいでしょう。
服装については、結納と同様に両家で相談し、連絡を取り合っておきます。

畳の上を歩くときには注意して

和室では、たたみのへりを踏むことのないように気をつけます。
座るときにたたみのへりを避けて座るのはもちろんですが、入室や退室のときも、を畳のへり踏まないように注意しましょう。

女性が和装の場合は短時間で

和室で結納を行なう場合、当然ですが正座をすることになります。
そのあとに祝い膳を囲むようだと、かなり長時間の正座になります。
男性の場合は、多少足をくずしても問題ありませんが、女性はそういうわけにもいきません。

特に、普段着慣れてない人が和装で結納の席に臨んだ場合、長時間の正座は苦痛になるかもしれません。

また両親が高齢という場合も、ひざを長時間曲げたままの正座は苦痛となります。

そのような状況を考え、女性宅の和室で祝い膳を囲む場合は、乾杯程度の短時間で終わらせるケースも少なくありません。
また、結納は和室で行ない、祝い膳は洋室で囲むという工夫をするケースもあります。
祝宴だけレストランや料亭で行なうことも多いですが、料亭では椅子席を用意してもらうほうが、多少気楽かもしれません。双方で相談し、希望があれば予約の際に相談してみましょう。

自宅で結納を行う場合の準備

結納は伝統に則ったおめでたい儀式ですから、自宅で行なう場合も、相応の準備を慎重に進めることが必要になります。
結納の場所まずは家の外まわりや部屋をていねいに掃除します。当日、玄関まわりには打ち水をしましょう。
玄関には、お祝いにふさわしいおめでたい素材の花を生けます。

結納の儀が始まる前は、先方の控えの間にお通しします。
控えの間もきれいにととのえておきましょう。
部屋数が少ない場合は、結納を行なう部屋に直接入っていただいてかまいません。

結納の儀の前に出す桜湯(あるいは昆布茶。一部の地域を除き、緑茶は「茶を濁す」などの理由で敬遠しています)も忘れずに準備しておきます。
お菓子を添える場合はおめでたい銘の入ったものや、おめでたい形の小さめの干菓子などを用意します。

結納後、そのまま自宅で祝い膳を囲む場合は、その準備や手配も怠りなく進めておきます。

当日は大切な結納の雰囲気をこわさぬよう、人の出入りがないようにあらかじめ用意をし(たとえばインターホンに張り紙をしておくなど)、電話は留守番電話をセットしておくなどの配慮もします。

仲人の車の手配や、仲人あるいは先方が自家用車で来る場合(祝い膳を囲む場合は、酒席となるので自家用車の使用は極力避けます)の駐車スペースの確保などにも気を配るようにします。

おめでたい席に出す飲み物について

桜湯は桜の花の塩漬けを湯に浮かべたもの。
お見合いや結納など、おめでたい席には欠かせないものです。
お湯を注ぐと、桜の花が開き、見た目にもおめでたい感じがします。
地方によっては「喜ぶ」の意味で昆布茶をいれます。
緑茶は「茶を濁す」「茶々をいれる」「何度も出る」などの理由で通常はつかいませんが一部の地方(九州の一部など)では結納のときに緑茶をだすしきたりがあります。

男性宅で結納を行なう場合は

最近では、婿養子の場合でなくても結納を男性宅で行なうケースも見受けられるようになりました。
この場合は、「女性側に結い納品を贈る」というよりは「一堂に会して結納を行なう。
その場所が男性宅である」ということになります。
ですから結納のときの席次などは、一堂に会して行なう結納と同じと心得ておけば間違いはありません。
結納の準備は、女性宅(あるいは仲人宅)で行なうときと同じように進めます。

地域や仲人によって結納の席での健康診断書を希望することも

恋愛結婚の場合、しきたりを重んじるならば、結納の席で家族書、親族書、健康診断書を交換します。
お見合いの場合ですでに交換しているのなら、必要ありません。
結納の目録家族書とは、本人と同居していて姓が同じ人(同じ戸籍の家族)を記したも。

親族書は3親等までの親族を記入したもので、これはかつて「親族一同、この結婚に賛成である」ことをあらわすために交換しました。
ですから故人と未成年者は記入しないのが一般的です。
現代では、家族書と親族書は省略するケースも多いようです。

どちらも正式には奉書紙に濃い墨で毛筆で書きますが、最近は便箋にペン書きというケースも増えています。
さらに、結納品を取り扱う店で入手できる専用に用紙を利用すると、必要事項を書き込むだけですみます。
毛筆にするなら、筆耕を依頼することも可能です。
どのような形でも、両家の形式がそろっていれば大丈夫です。

健康診断書を添える場合はかかりつけの病院などで検査し、発行してもらいます。

健康診断書っていったいどんなものなの?

健康診断書を添える場合、血液検査と血圧測定、胸部X線検査、HIV抗体(エイズ検査)に、女性は風疹抗体価と、子宮・卵巣の検査を行なうのが一般的。
婚約にともなう検査であることを病院に伝えれば、内容については教えてくれるでしょう。

書類の準備に際し両家で相談を

まず、家族書と親族書、健康診断書の交換を行なうか否かを相談します。
交換する場合は

  • 毛筆かペン書きか市販の用紙を利用するかなどの形式
  • 毛筆の場合、筆耕を依頼するか
  • 家族書と親族書は分けるか、一枚の紙に書くか(地方により異なる)
  • 同居の祖父母は家族書に書くか、親族書に書くか(家の考え方により異なる)
  • 家族書、親族書はどのような順で家族、親族を記入するか(地方によって異なる)
  • 親族はどこまでの範囲で記入するか(通常は3親等まで)
  • 家族書、親族書の形態のととのえかた(書類を金銀の水引で綴じ、上包みで包んで表書きをするのがふつう。さらに水引で飾る場合も)

などを相談して、双方で形をそろえて用意します。

両家合同で行う結納のマナー

両家が一堂に会して行なう結納は、仲人の有無にかかわらず「略式」と呼ばれます。

結納の会食仲人を立てない形式の結納が増えている最近では、もっともふつの形式になっています。
この方法のメリットは時間と手間が節約できる点につきます。

仲人を立てている場合も、仲人に両家を往復する手間をかけずにすみますし、当事者も仲人の到着を「いまかいまか」と待つ必要がありません。
ホテルや式場、料亭などで行なえば、会場の準備もせずにすみます。

一堂に会すといっても、ホテルや式場、料亭や、女性(あるいは男性)宅、仲人宅など、その場所はさまざまです。
しかし結納の方法はいずれも同じなので、一通り頭に入れておくといいでしょう。
ホテルや式場などで行なう場合は、会場のスタッフが進行してくれます。

結納の会場に着いたら、案内された部屋で、結納品の確認と準備をします。
結納の儀がすむまで、私語は極力つつしみます。

両家合同で仲人を立てずに行なう結納

近年は、仲人を立てずに行なう結納が一般的となり、その割合は9割以上といわれています。
仲人を立てずに行なう結納では、仲人的な役割を、男性側の父親が担うことになります。
ホテルや式場などでは会場の人が進行してくれますが、自宅での結納の場合には、男性側の父親が儀式を進行します。

全体の進行のあいさつ、口上は父親の役目、結納品や受書を運ぶのは母親の役目、と思っておけば、まず間違いはありません。
関西では、結納品のそれぞれが白木の台にのっていますので、すべてを受け渡すことができません。
通常は、目録のみをやりとりします。
女性側から結納品は、ない場合も少なくありません。

両家合同で仲人を立てて行なう結納

結納のやりとりは、すべて仲人を間にして行います。
気をつけたいのは、相手側と仲人がやりとりをしているとき。
相手側がやりとりをしているときは、こちらはその様子を見守るだけです。
一緒に礼をしたりしてはいけません。
ついつられて頭を下げてしまいそうになるので、注意をします。

和室では、終始、正座のままで行ないます。洋室では、最初としめくくりのあいさつのときのみ立ち上がり、そのほかは椅子に座ったままで厚情を述べ合います。
仲人夫人と母親は、結納品(あるいは目録や受書)を運ぶときにも立ち上がります。

女性宅で行う結納のマナー

女性宅で行なう結納では、仲人を立てる場合と立てない場合、さらには男性側の両親が同行する場合としない場合があります。
結納の場所
親元を離れてひとり暮らしをする男性が多い最近では、男性本人のみが結納品を持参するのもめずらしくありません。
男性本人が「このたびは婚約をお許しいただいてありがとうございます」と感謝をこめて女性宅を訪ねる結納は、都会的で合理的な、新しいスタイルといえるかもしれません。

女性宅では、慎重に準備をととのえます。

結納当日、男性側は女性宅に到着したら、結納品や受書、家族書などを床の間(あるいは飾り台)に置き、準備をととのえます。
控えの間で身だしなみをととのえ、桜湯などをいただいて、あらかじめ決めておいた時刻に双方が結納を行なう部屋に入室し、儀式をとり行ないます。

部屋数の関係で控えの間が準備できない場合は、結納を行う部屋に仲人や男性側をお通しし、桜湯などで一息ついていただいてもかまいません。
各家庭の事情に合わせ、臨機応変に対応しましょう。
ただしその場合、事前に相手側(仲人がいる場合は仲人にも)了承をとっておきます。

仲人宅で行う結納のマナー

仲人を立てること自体が少なくなった昨今、仲人宅での結納はめずらしいケースとなってきました。
仲人結納の際には、掃除はもちろん、飾りつけや祝い膳など、準備がいろいろたいへんですから、仲人にめんどうをかけるこのスタイルは、あまりおすすめできません。
しかし、仲人が「うちでどうぞ」といっているなら、固辞することはないでしょう。

注意点

まず、事前に仲人を含めて両家で打ち合わせ、男性側が女性側よりも30分ほど早めに到着するようにします。
双方とも打ち合わせで決めた時刻は、きっちり守るようにしましょう。
早いのも遅いのもいけません。

仲人宅では控えの間に案内されますので、先に到着した男性側は、父親が仲人にあいさつをすませ、結納品、受書、家族書、親族書、健康診断書をさし出します(書類は全部なくてもかまいません。
双方で相談して用意したものだけを渡します)。
仲人夫人は、これらを結納を行なう部屋へ運び、床の間(あるいは飾り台)に飾ります。
結納この一連のあいさつと準備がすんだ頃に女性側が到着するのが望ましいです。

女性側も、男性側とは別の控えの間に通されます。
そのあとの準備は男性側と同様です。
すべての準備がととのい、結納の開始時刻になったら、仲人の案内で結納を行なう部屋へ移動します。

このスタイルの結納では、仲人は下座に座るのが一般的です。

その他の結納飾りの準備・飾りかたや、出席者の席次などは、どんな場合もさほど変わりはありません。

男性が女性の家に婿養子に入る場合には、男性側と女性側の配置が逆になりますが、これもほかの場合と同じです。

結納にふさわしい部屋とは

女性宅、あるいは仲人宅で結納を行なうにあたっては、

  1. 独立していて静かな環境である
  2. 儀式にふさわしい落ち着きがある
  3. 相応の広さがある

といった条件を満たす部屋が必要になります。

まず①ですが、結納を行なう部屋から台所や居間などが見えてしまうと、なんとなく落ち着かないものです。
できれば独立した応接間や、障子や襖などで仕切ることのできる和室などで行ないたいところです。

②についても同様です。
極端な例かもしれませんが、パソコンやオーディオがごちゃごちゃと配線してあるような部屋は、結納にふさわしい雰囲気とはいえません。

③は、男性本人と女性本人、さらにそれぞれの両親の計6人か、仲人をたてていれば計8人が余裕を持って座れる広さが必要であるという意味です。
結納品も意外とスペースを取りますから、和室であれば8畳以上は必要でしょう。
洋室であれば、それだけの椅子がそろえられるか、よく考えます。

以上の条件が満たせないようであれば、無理に自宅で行なうより、ホテルなどの施設を利用した方がいいかもしれません。

仲人へのお礼と心配り

仲人にはそれ相応の心配りが必要です。
仲人最近になって、仲人を立てるカップルが急激に減っているのは、先方への心遣いとそれに関わる出費を敬遠しているのが理由のようです。

仲人や仲人夫人というのは、結納のための衣装を準備し、着付けや美容院に行ったり、さらにはマナーの勉強に時間を割いたり、じつはとてもたいへんな役目です。

ふたりのために骨を折ってくださる、その労に見合ったお礼を心がけましょう。

  1. 交通の手配
  2. 仲人にはハイヤーなどを手配するのが理想的ですが、先方が辞退した場合は、お車代を用意します。
    仲人の自宅から会場までの往復のタクシー代程度(近距離ならばその1.5~2倍程度)を切りのよい
    金額で包み、両家連名の熨斗袋に入れます。

  3. 手みやげ
  4. 大きな荷物にならないような手みやげを準備します。
    どちらかの出身地の名産品やお菓子、先方の趣味の物などを、両家相談のうえで選びましょう。
    お車代や酒肴料などと一緒に渡します。

  5. 酒肴料と折り詰め
  6. 祝い膳を囲まないとこには、「酒肴料」の名目で金包を用意し、これも両家の連名で熨斗袋に入れます。
    式場やホテルの料理の相場が1万~2万円であることを考えると、仲人夫妻2人で3万円程度が目安です。
    結納の終了時刻が食事の時間帯に近くなる場合は、さらに簡単な折り詰め(そんなに高価なものでなくてかまいません)なども用意すると気がきいています。

  7. お礼
  8. 仲人へのお礼は、結納後の一両日中に仲人宅へ出向いて渡すのが正式な形です。
    しかし、先方の家がやや遠かったり、平日は会社で忙しかったりする場合には、当日渡してもかまいません。
    また、挙式・披露宴の媒酌人も依頼しているならば、最後にまとめて渡す形をとることが多いようです(しかし地方の習慣もあるので、確認を)。

    仲人へのお礼は、両家を往復してもらった場合は、結納金の1~2割、一堂に会して行なった場合は1割程度が目安です。

お礼は両家で折半し、連名の熨斗袋に入れます。

以上はすべて両家折半で負担する形ですが、たとえば仲人に往復してもらう場合、一方の家で祝い膳とお車代、一方の家ではもてなしを茶菓程度ですませて酒肴料を包むなどの方法もあります。
相手に、ごちそうになってしまったら

結納の際の祝い膳や、結納前の会食などで相手にごちそうになってしまったら、そのままにしておくのは失礼です。
飲食費に見合う程度の相応の手みやげを持参したり、次回の支払いを負担するなど、配慮をわすれずに。

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