病気と健康

摂食障害は心身両面から治療すれば治る病気ということがわかりました。

摂食障害は、きちんとした治療を行った場合、「拒食」「過食」それぞれに治るために時間に違いがあるそうです。
「拒食」だけ、「過食」だけ、片方を持っているいる人は比較的早く治るそうです。治療について専門家に聞いたり文献でも色々調べてわかったことをシェアします。

両方の要素を持っている人は時間がかかる

両方の要素を持っている人の場合は、それだけの時間がかかることを覚えておいてください。
その典型例が、過食を伴う拒食症の人。
効果的な治療を行っても年単位で考える必要がありますし、10年以上病気が続いているとい人もめずらしくありません。

「過食」の中でも治りやすいのは、過食以外に普通の食事を摂っている人。
同じ過食症でも、過食以外にはカロリーのあるものを食べていない、というケースでは、「拒食」の要素が相当強いということになりますから、回復に時間がかかります。 でも、時間がかかってもいずれは治るということに変わりはありません。

治療をうけないとどうなるか

摂食障害は、放っておくだけでは治りません。
正しい知識を自分と周囲が持つだけでかなりプラスの効果がある病気でもあります。
拒食の場合には、何らかの形で安心が確保できると徐々に治っていくこともあります。
学校や職場などの環境が変わり、自分のペースで物事を進めても大丈夫だということが確認できると回復に向かうということもあります。

役に立つ治療法か見極める法

ひとつの判断基準として、治療者と接している時に自分が安心するかどうかを指標にするといいでしょう。
安心できない治療者のもとではプラスの変化を起こすことは難しいでしょうから。
人間として安心を感じられる人であれば、摂食障害について自分で学んでいくことでかなりよくなると思います。

治療は、体と心理の両面が必要です。

身体的治療

原則は、患者の意思を尊重しながら進めます。
拒食症で体重減少が著しく、栄養状態が悪い場合は、入院して点滴を行います。
ある程度の回復(体重が35キロ以上)が見られれば、通院で治療します。

心理的治療

認知行動治療

患者の否定的な考え方(体重や体系、行動等について)を、前向きな考え方、柔軟な考え方へと修正する。
過食では、過食してしまう時間を別の建設的な行動(働く、人と会う等)にあてるなど。
拒食では「やせればキレイになる」などの考え方や目的について話し合い、別の建設的な目的を持たせ、そのために食事を取る必要があることを理解するように促すなど。

行動制限療法

入院して行う。患者の行動を制限し、食事を取って体重が増えれば、その行動制限を少しずつ解除していきます。
患者自身に治療意欲がある場合に効果的。

家族療法

家族相互の、関係のあり方を調整していく方法。
子供と父母がともに個人として自立することを勧め、世代間のけじめをつけることにより、家族が摂食障害以外の本質的な問題に目を向けるように促す。

再養育療法

母親が「乳幼児の求めを適切に読み取り、適切な時に与えること」を「情緒応答性」といい、母子の基本的信頼関係の確立に必要です。
摂食障害の患者には、母親の情緒応答性が不足していることが考えられるのです。
乳幼児期に十分でなかった情緒信号を読み取る力を、母親が身につけることで親子関係を再構築し、改善を図ります。

具体的には、母親と患者が次のような行動を取ります。ただし、必ず専門医の指導に従って行ってください。

  1. ①手をつなぎ、あるいは抱き合って寝る。
  2. 一緒に入浴し、母親が患者の体を洗う。
  3. 歩く時、患者に母親の体や衣服の一部に触れさせながら歩く。
  4. 母親に、患者が今何を考え、何を欲しているかを考えてもらう。

父親は、母親を精神的・肉体的にサポートします。
ポイントは、「母親の話をよく聞く」ことや「家で怒鳴ったりしない」こと。
患者本人が病院に来れない場合、親だけで来院し、相談・実行するだけでも、改善されるケースは多くあります。

家庭の協力が見込めない場合や家族がいない場合には、認知行動療法屋、食事量や体重の目標達成を条件に行動範囲を広げる行動制限療法などを用います。

ダイエットが原因の摂食障害

ダイエットが原因となる心の病の摂食障害は、死亡率が10%にもなる怖い症状です。
摂食障害は、患者の9割以上が女性と言われる、食に関わる病気で「過食」と「拒食」があります。
過食は発作的に食べることがやめられなくなり、コンビニなどで食料を買い込んで一気に食べたり、
冷蔵庫の中の物を食べ尽くしたりします。
食べた後で嘔吐することや下剤を乱用することも多く、体に必要な電解質が失われたり、胃酸で歯のエナメル質が溶けて虫歯が増えたり、食道を損傷したりと体へのダメージははかりしれません。

一方、拒食は食べることを拒否するもの。過食と拒食は正反対のように見えますが、相互に繰り返してしまう人が多いようです。

摂食障害の人は、太ったりやせたりを繰り返すものとはいえ、やせ過ぎの状態が長く続くと、低体温、無月経、低血圧を招き、最悪のケースでは死に至ることもあります。

心の問題が食行動に表れる

摂食障害は標準体型に関係なく人よりやせたいという願望が極端に強い人に多く見られます。
そのため、ダイエットが引き金になっているようですが、背景には幼少期の親子関係や挫折感、喪失感などの心の問題が関わっているケースもあり、心療内科などの専門医の治療が欠かせません。
治療には薬物療法、栄養指導とともに精神療法や認知行動療法、家族療法などが用いられ、栄養状態が極端に悪い場合には入院の必要もあります。

摂食障害の治療には、同じ悩みを抱える人たちが互いに支え合い、励ましあう自助グループが効果を発揮することがありますね。
病院やインターネットで情報を集めてみるのもいいでしょう。
自分だけが苦しいのではないとわかるだけで心がホッとするものです。

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